2020年7月31日公開
7月4日の土曜日、「千三こども将棋教室」が、約4ヶ月ぶりに再開されました。 これまでは公民館1階の小会議室で行っていたのですが、新型コロナウィルスの影響で各部屋の人数の制限があるため、今回は2階の大会議室で行われました。 入室時の検温と手の消毒、対局するそれぞれの机の間をできるだけ離すこと、対局する子ども達の間には講師の川﨑先生の方でご用意していただいた飛沫感染防止のためのパーテーションを設置するなど、できる限りの新型コロナウィルス対策を行って久しぶりの教室再開に備えました。 久し振りに公民館を訪れた子どもたちは、いつも使い慣れている1階の部屋ではなく2階の部屋になったこと、入室時の検温・手の消毒、そしていつもは見守ってくれている親御さんが一緒に部屋に入れないことなどから、入室する際は少し戸惑った様子でした。 最初に、指導されている川﨑先生から「しばらく将棋から離れていると感覚が元に戻るのに3ヶ月くらいかかるので、まずはゆっくりやっていこう」とのお話がありました。 今回は、上記のような様々な新型コロナウィルス対策を行ったため子ども達が将棋を指すのに様々な不便や負担をかける事になってしまう事など心配しましたが、なにより子ども達が久しぶりに仲間と集まって楽しそうに将棋を指している姿が印象的でした。 以下、講師の川﨑先生からのコメントです。(取材担当企画運営委員:富川正規) |
日本将棋連盟 指導棋士五段
千三子ども将棋教室 指導者
川崎 大地氏
平成9年の開講から続けている将棋教室も今回のコロナ禍の影響を大きく受け、今年の2月第5週から休講することになった。当初は、4月中旬の再開を予定していたが、GW明け~6月末と再開のめどが立たなかった。
本日ようやく、4か月の休講を経て再開することができた。再開に至るまでのネックになった事柄はやはり、本来は将棋のうりともいえる、「対面」である。
将棋は他の文化活動の中でも対面の割合が極端に高く、又こども達の指導においては、考える力を養う点のみならず対局相手を慮る姿勢がコミュニケーション力の成長や、人間力の成長の根幹であると思う。そういった意味でやはり対面することが重要である。
6月に入り、東京在住のOBにコロナ対策として、将棋盤用のパーテーションを作成してもらった。再開当日は、千三公民館の役員方々のお力添えを頂き(体温計や消毒液の準備など細かい点に至るまで配慮していただきました。)おかげさまで、子達も以前と変わらぬ姿勢で集中し盤に向かうことができた(私の下手な文章よりも写真を見てもらえば一目諒前である)
以前とは違い、当面の間は、父母様方の見学は原則不可とした。元々親御さんが見守る事が子供たちの自己肯定感につながっていただけに、三密を避けるためとはいえ、その点は残念ではある。
しかしながら、周囲の大人たちが、考え取り組んでいる姿勢をこども達が見たことが本日の一番の収穫であると考える。
コロナのニュースは毎日報道され続けているが、地道な文化活動が多くの方々に支えられていることに感謝いたします。