「JR福知山線廃線敷ウォーキング」講座レポート

4月1日(土)に実施した館外講座のレポートです。

かつて機関車が走っていたJR福知山線は、1986年新線に切り替わり、廃線となった武庫川の渓谷沿いに続く生瀬~武田尾間約4.7kmの廃線敷は、ハイキングコースとして一般開放されました。

当日、4月1日は5月中旬の五月晴れに恵まれ、全員8名で予定の8時30分関大前駅を出発。
最寄りの生瀬駅に9時55分到着。ここからは徒歩で国道沿いの細い道を、1列で進むこと約20分、コース入口着、景色は田園風景に変わり、先に着いた家族連れやグループが出発の準備をしていた。
武庫川の渓谷を右手に短い橋梁を2カ所通過し、約20分で最初の北山第1トンネル前に到着。

小休止と記念撮影後、各自懐中電灯を準備して、トンネルに挑戦。トンネル内は枕木の周りに砂利が敷き詰められており、足元要注意。
319mのトンネルは緩くカーブしており、いくら歩いても出口が見えてこないうえに、上下左右の感覚が鈍ってくる。
長いトンネルを抜けると左側の鋭く削られた山肌に生えている優美な山桜、右手の渓谷は荒々しさが増し、削り取られた岩肌は数々の奇岩を形成している。
3番目のトンネルを抜けると見どころの1つである、昭和の名残、鋼鉄製の恐竜のような全長72mの第2武庫川橋梁が目前に現れる。

川の流れはこの橋で大きく左に蛇行し、入れ変わります。
橋を過ぎれば、思う間もなくトンネルの闇を通って山桜のみちを進むこと15分。
予定どおり12時に昼食場所の親水広場に到着。
広場はすでに、先着家族やグループで満員状態。
我々も1カ所に集まり、食事をしながら、初対面の方々と世間話や地域のことに花が咲きました。食後は、短いトンネルを2カ所通過で、全員事故なく13時45分に武田尾駅に到着。現地解散。

今回の講座を終えて、館外講座の醍醐味は「地域の方々と屋外で気楽に世間話ができること」に有き。

(レポーター:公民館企画運営委員 浦 博一)